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「巻絹」イロエ シテ:三川淳雄 ツレ:山内崇生 ワキ:野口敦弘 間:善竹大二郎 笛:藤田朝太郎 小鼓:住駒匡彦 大鼓:國川 純 太鼓:金春國和 地頭:近藤乾之助 狂言「八句連歌」 善竹十郎 大蔵吉次郎 「巻絹」 「弱法師」や「松風」に次ぐ、上演回数多い人気曲。意外? 小書のイロエは、神楽の代わりに、イロエという特殊な型になる。本来の位置にあるイロエは、宝生流では、元々、入らないらしい。 所要時間は1時間ちょうどくらい。 面白い演目とは思うし、仕舞でおなじみではあるのだが、前半、アイ(ワキの従者)がワキ(臣下)の命令で、ツレ(都ノ男)を縛り上げるところなど、能としては、どうなのだろう、少し、がさついた感じを受ける。 でも、アイが登場して、囃子が乗り、かかって(専門用語がわからない)、ツレが縄で縛られる場面、後半の物狂いの場面など、短い割りに見せ場があり、囃子の緩急が面白く魅力的です。 「謹上再拝」で着座して御幣を振るところ、物狂の終わりに「神は上がらせ給うと言い捨つる」で正先で両手を上げて、御幣をぱっと手放し、後ろに捨てるところも印象的。 物狂の古い能の形を残す作らしい。 シテの三川淳雄は、綺麗にまとまっていたと思います。 狂言「八句連歌」 借金取りに追われる何某。催促する貸主に連歌に託して言い訳をする。後半ほとんどが連歌のやり取りである。全部聞き取れなくて、狂言の本「狂言鑑賞二百一番」に載っていたのを見つけました。 「花盛り御免あれかし松の風」<発句> 「桜になせや雨の浮き雲」 「幾たびも霞に詫びん月の暮れ」(貸す身にわびん) 「恋責めかくる入相の鐘」(乞う) 「鶏もせめて別れはのべて鳴け」(借金とり・日延べ) 「人目もらすな恋の関守」(取り逃がすな) 「名の立つに使いな付けそ忍び妻」(評判になるほど催促の使いをよこすな) 「あまり慕えば文をこそやれ」<結句>と借金の証文を返す。 貸主は早く返済しろとの意味合いをこめ、何某は少し待ってくれという心持で読むと面白いのだと思います。なるほど八句だわ。 私自身は、いまいち風流には辿り着けず。 |
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